第9回
性教育ってどこまで進んでいるの?(1/2)
新米パパが直面するであろう悩みを解決していく当レポート。
子育てからお金の問題までパパの悩みは尽きませんが、
子どもの教育についてこんな気になる投稿が届き、
思わずハッとしてしまいました。
- 読者からの投稿
(性の疑問について)自分が5歳くらいのころ母に聞いた時は、
精子と卵子の話は出てきましたが、じゃあそのふたつが
どうして出合うのかは「愛のなせるワザ」とにごされました。
ただ、にごし方がヘタくそだったので、
5歳児にして「あー、どうせそういうことなんだろうな」と
半ば予測がついていました。
子どもは意外にも世の中のいろいろなことに
気づく能力が備わっているんじゃないかと最近思います。
投稿者:ゆぅたさん (男性/24歳/神奈川県)
家庭内での性の話題は、
親にとっては取り扱いに困る問題のひとつでしょう。
とはいえ、ゆぅたさんの投稿にもあったように
子どもはとにかく何でも敏感に察するものです。
そこで、今回は今どきの性教育事情について調べてみたいと思います。
最近の子はちょっとマセている気がしますが、
もしかして性教育もボクらの時代より進んでいたりするのでしょうか?
小学校の性教育の内容ってどうやって決まるの?
イラスト/後藤亮平(BLOCKBUSTER)
どこまでの性教育を望むかは各家庭により差がありそう…。学校側と父母の共通理解を得ることは、ボクらの想像以上に難しいことなのかもしれません。
2009年7月、大阪府堺市の小学校で男性教諭が妻の出産を撮影したビデオを5年生の理科の授業で上映。約10分間流された映像には、へその緒や局部の一部なども映っており、数名の保護者から学校に苦情が入りました。
男性教諭は「命の大切さを伝えたかった」ため、この映像を授業に持ち込んだといいます。しかし今回のケースは、明らかに行き過ぎた性教育だと批判する声も少なくなかったようです。
このような報道があると、子を持つ親は我が子にどんな性教育をすればいいのか(しなくてもいいのか)悩ましく思われるのではないかと想像しますが、現在、小学校ではどこまで性的な内容を授業で扱っているのでしょうか? 文部科学省に問い合わせてみました。
「性に関して、小学校では主に『体育の保健領域(以下、保健)』『特別活動』で触れます。保健では、小学校4年生で『初経』『精通』『変声』など思春期に起こる体の変化について学びます。一方、特別活動は、思春期の子どもたちの間で性についての疑問や悩みが生じた際、その問題を解消する時間です。学級会や学校行事というとイメージがわきやすいでしょうか。保健は性を含めた健康に関する知識を体系的に学ぶ教科で、各小学校において授業で扱う内容は一緒ですが、特別活動はクラスや地域で起こった問題を取り上げるので、学校によって内容が異なります」(文部科学省・尾原敏則さん)
保健の内容に関しては、文科省と「中央教育審議会(多くの学校関係者からなる組織)」との会議のもと、小学校4年生の発達段階に合わせた内容として先の事柄が盛り込まれたそうです。
とはいえ、ボクらの時代より全体的にマセた感じのする現代っ子は、保健の授業で習うレベル以上の悩みを抱えている気が。文科省によると、そういった場合は個別指導で彼・彼女たちの疑問や悩みを扱うそうです。
ちなみに、保健の授業でも性ついて触れる時間は、保健の全授業中の2時間程度。長い小学校生活を考えると、性について学習する時間はかなり限られているのですね。
では、なぜ冒頭で紹介したような問題が起こってしまうのでしょうか? それは尾原さんの次のような発言からうかがえます。
「性に関する指導は、児童の発達の段階を踏まえること、学校全体で共通理解を図ること、保護者の理解を得ることなどに配慮したうえで行うことを前提に、教育方法は各学校の任意となっています」
つまり、極論すれば「精通」を教える際、「自慰」についても触れる必要があると教師(または学校)が判断し、なおかつ尾原さんが教えてくれた「前提」に基づいていると教師(学校)が考えれば、それが授業で話される可能性があるわけです。もちろん、実際は学校全体の共通理解に加え、それを保護者会や学級懇談会などで保護者とも共有するため、問題化するようなことはあまり起こらないそうですが。
いずれにせよ、学校で教えられる内容を十分と思うかは、親により判断が異なるものです。もし足りないと感じた家庭では、どのレベルまで我が子に性教育をするべきなのでしょうか?

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