第3回
フォルダの“入れ子”はどこまで可能?(2/2)
フォルダinフォルダの限界は意外に浅い?
作業中、突如表示された警告画面。ちなみに、これはウィンドウズXPの場合。Vistaでも文言は違うが同様のメッセージが表示された
「フォルダの中にフォルダを作る」というだけの、まるで旧共産圏の拷問のような、地味かつ徒労でしかない単純作業に、決死の覚悟で飛び込んで行った探検隊だったのだが。
なんと開始から45秒後、最初のフォルダから数えて24個目のフォルダまで入れ子を作ったところで、右の画面とともに、その先に進むことができなくなってしまったのである。
果たして、フォルダの入れ子は、たった24個で終わりになってしまうものなのだろうか? これでは、腕のいいロシアの職人さんが作ったマトリョーシカ程度のビックリ加減である。
ここで気になるのが、探検隊の行く手を阻んだメッセージにある
「ファイル名または拡張子が長すぎます」
という文言だ。これは、いったい何を意味するものなのか??
「それは文字通り、ファイル(フォルダ)につけた名前が長すぎるときに出る警告ですよ」
と教えてくれたのは、パソコン関係の書籍を出している出版社に勤める知人。
以下は、探検隊と知人との会話の採録である。
探「でも、フォルダの名前は『新しいフォルダ』だよ。これって全然短いじゃない?」
知「確かに、ひとつひとつのフォルダについている名前は短いんですけどね。ここで言うファイル名っていうのは、パソコン(ハードディスクなどの記憶装置)の中のどこにファイルやフォルダがあるかを示す『パス名』のことなんですよ。フォルダのウィンドウの上部に『アドレス』欄がありますよね? ここに表示されているのがパス名です」
パス名の例:
d:\Documents and Settings\user\My Documents\新しいフォルダ\新しいフォルダ\新しいフォルダ\新しいフォルダ\新しいフォルダ\新しいフォルダ
要するに、標準的な使い方をしているウィンドウズの場合、パス名の長さに制限があり、環境にもよるが全体で半角240文字(255文字の場合も)以上で警告が出るというのだ。
探「ということは、今回の冒険の失敗は作成したフォルダに『新しいフォルダ』という名前をつけていたのが原因、ということになるのかしら?」
知「ですね。これが半角で「0」など極力短い名前にすればするほど理論上、より深い階層までフォルダを作っていくことができるはずです。さらに言えば、最初のフォルダを作る場所も重要で、『マイドキュメント(d:\Documents and Settings\user\My Documents)』ではなくハードディスクなど記憶装置の直下(d:)にしたほうが、よりパス名を節約でき、フォルダの深さが稼げる計算です!」
と、まぁ無理やりドキュメンタリーチックにする必要もなかったわけだが。
ともかくこれで、探検を再開する準備が整った。今度はアドバイスのとおり、ハードディスク(d:)の直下からフォルダ作成を開始。フォルダの名前は簡潔に最初から「0」~「9」の順で繰り返し数字をつけていくことにする。果たして
その時が訪れたのは、開始から234秒=約4分後。最初から数えて118個目のフォルダまで入れ子を終えた瞬間であった。ちなみに「エクスプローラ」で見るとこんな感じ。
延々と続くフォルダの入れ子たち。いま思ったのだが、ひょっとすると新OS「ウィンドウズ7」では、もっと深い入れ子ができるのかしら?
なんだか可愛いですな。
ちなみに、この場合のパス名の文字数は全体で半角240文字。
まさに予定通りの結末であった。
というわけで。拍子抜けするほどのスピードで終わってしまった今回の冒険なのだが。
冒険を通じ、こんなことがわかったのでご報告しておく。
・フォルダの入れ子は意外とできないものだ。
・とはいえ、こんなに深い階層までしまっておきたいファイルは、多分ないので大丈夫。
・こんなにたくさんのフォルダが入っているのに、サイズは「0バイト」。
・実際に作成作業を進めていくと、深い階層になるに従い、処理速度が遅くなる。
・作成した118個のフォルダをすべて開くには、キーボードからでも1分以上かかる。
・フォルダを開いていく場合でも、深くなるほど処理速度が遅くなり不安な気持ちに。
・使用OSや環境次第では、もっと深くまで入れ子ができる可能性もあるらしい。
・連番を振りながらの作業は結構神経を使う。脳トレになるかも。
- 今回のまとめ
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今回作成した「入れ子のフォルダ」を、せっかくなのでダウンロードにて読者プレゼントにしようと思ったのだが。知人によればギリギリまで長くしたパス名をもったファイルやフォルダは、場合によってはパソコンのシステムにかなりな悪影響を及ぼす可能性がある、とのことだったので中止した。実は、それなりに危険をともなう冒険だったのだ。
なので、自分でこの記録を塗り替えてみたい、と思った方はあくまでも自己責任で冒険を行っていただきたい、ということを最後にお断りしておく。
その上で「119個以上の入れ子に成功した!」、「俺は2分で118個まで達した!」という方がいたら、ぜひ編集部までご一報いただきたい。ま、特に賞品はないんですけど。
そのほか「エクセルの表組みの下端は何行目まである?」とか「画像ファイルの面積は最大何ヘクタールまで可能?」といった、新たなる冒険ミッションもお待ちする次第だ。

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