第2回
ビジネスの一人称、僕or私?(2/2)
ビジネスの一人称、何というのが正解!?
「僕」派は全体の約3割。過半数とはいかないまでも、絶対的に少数派というわけでもない微妙な結果。職種や業種にもよるのか!?
調査協力:クロスマーケティング 回答数:男性300人 年齢:25歳~34歳(平均30.68歳)
「その案件、僕にやらせてください」
社会人になって何年も経つというのに、いまだ会社で自分のことを「僕」と呼んでしまう人も多いのでは? ビジネスマナーとしては「私」と言うべきかもしれないけど、なんかくすぐったいんだよなー。それこそプライベートでは「俺」だから、それでも気は遣っているつもりなんだけどね。
実際、R25世代は自分のこと、ビジネスシーンではどっちで呼んでるんだろう? 「僕」って言う人、けっこういると思うんだけど…。
仕事中に自分をさす言葉、「僕」じゃダメなんだろうか?
25歳~34歳の社会人男性300人に聞いたアンケートによると、仕事中の自分の呼称に「僕」を使うと答えた人は30.3%という結果に。
さらに年齢別の割合を見てみると、主に「僕」を使うと答えた91人のうち、37人(40.7%)が20代。え!? ってことはつまり、「僕」派の約6割は30代ってこと!?
うーん…これは分からなくなってきたぞ。全体の割合としても「僕」派が3割を占めていて、かつ、その使用者がまだ社会人キャリアの浅い20代ではなく、30代が過半数ということは、もしかしたらマナーとしても特に問題ないのでは?
「いいえ。『僕』ではダメです。マナーとしては『わたくし』です」
そんなモヤモヤをキッチリ解決してくれたのは、ビジネスマナーに関する数々の著作があり、ビジネス行動学の講師も務める古谷治子先生。
でもどうして「僕」ではいけないんですか?
「自分のことを『僕』と言うのは、実は父親・母親・姉のことを『お父さん』『お母さん』『お姉ちゃん』と言うのと同じです」
うわぁ…そう言われるとすごく納得! 確かにビジネスシーンでは「父が」とか「母が」「姉が」って言いますよね。
「お金をもらっている“仕事”という時間内では、公の組織の一員として、会社の代表としての自分自身なのです。だから『僕』ではなく、『わたくし』と言うのがマナーです。少なくとも『わたし』と言いましょう」
自分の呼称としては特に問題ないように思える「僕」も、別の例で比較するとすごくプライベートな言葉だということが分かった今回の調査。
『わたくし』と言うとなんだか妙に距離があって気恥ずかしいという気持ちは分からなくもないが、ビジネスシーンではその距離感こそが相手に安心や信頼を与えるのだ! 縮めるのではなく、あえて広げる。その距離感を使いこなせてこそ、ビジネスマナーの達人なんですね。
- 取材協力・関連リンク
古谷治子(マネジメントサポートグループ代表)
かんき出版『仕事の基本が身につく本』他、著作多数。CS概念を軸にした『品格』『モチベーション』『スキル』の三位一体教育の第一人者として全国のシンクタンクで活躍中。クレーム対応・マナー・電話応対など各種セミナーも実施
- 今回のまとめ
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