R×R2011年、世界27カ国で実施

“オトナの能力テスト”ってどんな問題が出るの?

2010.02.04


イラスト:牧野良幸

参考書片手に、うんうんうなっていた学生時代。あんなツライ思いはしたくないのに、2011年に「国際成人力調査」(PIAAC)なるものが行われるとの報道が! 成人力!? また学力テストに悩まされなきゃならないの?

「いえいえ。学力テストではなく、経済協力開発機構(OECD)が世界27カ国で実施する国際比較の調査です。16~65歳の中から無作為に選んだ対象者について、成人力、つまり『実社会で必要となる総合的な力』を測定します。身体的には、与えられた条件のもと、情報を駆使して問題を解決する力で、複数人の予定を調整してネットでイベントのチケットを予約するなどの問題を想定しています」(国立教育政策研究所の籾井圭子さん)

どうやら一夜漬けで片付くものではないみたい…。なお調査は2時間ほどで、調査員が対象者の自宅などを訪問。パソコンを使って行われ、5000件の回答を得るまで続くんだそう。で、日本が参加すると、どんないいことがあるのですか?

「まず、日本人の得意・不得意分野を把握できます。そして他国との比較を行うことで、不得意分野の克服方法を導き出せるでしょう。学歴や職歴などの属性を聞き、学校や社会での学習が『成人力』にどう影響するかも分析します」(同)

また、職場でどんなスキルが必要かを問い、社会で実際に求められている力と各自が身に付けている力に差がないかも検証するのだとか。ただ、個人の調査結果は本人には知らされない。私たちのメリットは?

「調査結果は、職業訓練などの政策の見直しや企業研修に活用される予定です。この調査では、国の『成人力』を知ることで個々の力を高め、経済発展につなげる方法を考えるきっかけになると期待されます」(同)

調査結果の公表は本調査の2年後。って、研修に反映されるのはいつ? そのころには必要な能力も変わっているんじゃ…という気がしなくもないですが、もし連絡がきたら受けてみますか。
(井ノ口理代/ノオト)

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