R×Rシンガポール動物園ではパンダ並み大歓迎

海外で珍重される意外な日本の動物

2012.09.20

「エテ公」「マシラ」など様々な呼び方があり、シカやタヌキなどとともに昔話にもよく登場するニホンザル「エテ公」「マシラ」など様々な呼び方があり、シカやタヌキなどとともに昔話にもよく登場するニホンザル
画像提供/箕輪正/アフロ

今夏、震災支援への謝意を込めて、動物好きで知られるロシアのプーチン大統領に秋田犬が贈られた。「特に珍しくもない犬じゃん!」と思われがちだが、実は日本の天然記念物。海外では「HACHI(ハチ公)」として知られ、一部では人気のある犬種らしい。

同様に、国内ではメジャーだが、海外では珍重される“意外な人気者”は他にもいる。2年前、シンガポール動物園に渡った日本のタヌキがパンダ並みの大歓迎を受けたというのだ。

「タヌキは東アジアにしか生息しない動物です。現地の人にとっては、大変新鮮だったのでしょう」

そう教えてくれたのは、世界の動物園に詳しい上野動物園・教育普及課の黒鳥英俊さん。

「このほか、世界的に人気があるのはニホンザルです。これは、人間をのぞく全ての霊長類の中で、最も北に暮らすサル。海外の人が持っている“サルは暑い地方の動物”というイメージからすると、雪深い北国に暮らし、温泉に浸かるようなサルは大変珍しいのです。また、今年6月に私が訪れたオランダの動物園では、特別天然記念物・タンチョウが人目を引いていました。日本でも希少なこの鳥は、海外の人の目にもエキゾチックで美しく映るのかもしれません」

ちなみに、「人気の動物」にお国柄のようなものってあるんですか?

「ありますよ。例えばアメリカでは、ホッキョクグマ(北極)やレッサーパンダ(アジア)などの“クマ系人気”が強く、ヨーロッパでは、コアラ(オーストラリア)やトラ(アジア)などが好まれているようです。ただし、中国の至宝ともいわれるジャイアントパンダの人気は万国共通ですね」

海外から来た珍しい動物や希少な動物に注目が集まるのは、どこに行っても同じらしい。とはいえ、先日も国内ではニホンカワウソが絶滅したと報じられたばかり。今身近な動物もやがて希少になってしまう日が来るかもしれない…。心配です。
(矢口絢葉/ノオト)

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